治療内容

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下肢静脈瘤の治療には以下のようなものがあります。

  • 圧迫療法
  • 硬化療法
  • 血管内焼灼術
  • ストリッピング手術
  • 小切開静脈瘤切除(スタブ・アバルジョン法)

伏在型静脈瘤は、ボコボコの瘤はもとより、症状を伴い重症化するので治療の対象となります。
治療の原則は伏在静脈の逆流を止めることです。ストリッピング手術あるいは血管内焼灼術を行います。当院では、ストリッピング手術はしておらず、血管内焼灼術を第一選択としております。2500例以上の症例を行っていますが、ストリッピング手術でないと難しいと判断した症例はほとんどなく、スタブ・アバルジョン法や硬化療法を併用することで、ほとんどすべての伏在型静脈瘤に対応できると考えております。もし、当院で対応できないと判断した場合は、しかるべき施設へご紹介をしています。

クモの巣・網目状静脈瘤は、症状を伴うことは少ないので、基本的に治療の対象となることはありませんが、何かしらの症状がある場合や外見上の問題から治療を行うことがあります。このタイプの静脈瘤の治療は、硬化療法が一般的です。
側枝型、陰部静脈瘤に対しても、クモの巣・網目状静脈瘤と同様に、硬化療法による治療が一般的です。

◆血管内焼灼(しょうしゃく)術

一般に、“レーザー治療”と呼ばれています。
下肢の静脈内に細い管(カテーテル)を通して、そのカテーテルにより血管を潰してしまうことで逆流を止め、静脈瘤を治療しようとするもので、血管内焼灼(しょうしゃく)術といいます。

razio2この方法には、レーザー光で行う“血管内レーザー治療”と、高い高周波の熱で血管を焼いて潰してしまう“高周波治療”があります。当院では、後者の“高周波治療”を行っております。治療の効果には大きな差はありませんが、“高周波治療”のほうが術後の痛みが少ないとの報告がありあます。

razioha血管内焼灼術は、従来から行われている“ストリッピング手術”に比べ、術後の痛みや出血が少なく、手術の傷もカテーテルを入れるための小さな針穴だけで済みます。麻酔は、全身麻酔や腰椎麻酔といった大がかりな麻酔は必ずしも必要とせず、血管の周りに麻酔液を注入する局所麻酔(TLA麻酔)で行うことが可能です。そのため、術直後から歩いて移動することができます。

手術時間は、麻酔から血管焼灼まで片足だと約10~20分程度で終了します。術後の痛みや出血は少なく、重篤な合併症を起こすことはまずありませんので、非常に体に優しい治療(低侵襲治療)ということができます。当院では、全て日帰り手術で行っています。

◆硬化療法

静脈内に血液を固める薬剤を注入して、血管を固めて潰(つぶ)してしまう治療法です。

raziohaクモの巣・網目状静脈瘤、側枝型静脈瘤、陰部静脈瘤が対象となります。また、伏在静脈瘤でも、伏在静脈の逆流を止めた後に残存する静脈瘤にも効果があります。
以前に、その簡便さから伏在静脈瘤そのものに硬化療法が盛んに行われた時代がありましたが、結果としては、再発症例が数多く報告されたため、現在では殆ど行われていません。しかし最近、新しい薬剤の開発や投与方法の工夫などで、伏在静脈瘤に対しての治療も検討されています。

◆小切開静脈瘤切除(スタブ・アバルジョン法)

たとえ伏在静脈の逆流がなくなっても、ボコボコした静脈瘤が残ることあります。そのため、当院では血管内焼灼術に追加して小切開瘤切除(スタブ・アバルジョン法)を行っています。従来は、数cmの大きな傷を何箇所もつけて静脈瘤を切除しており、縫合が必要でした。しかし、スタブ・アバルジョン法では、2~3mm程度の小さな傷から特殊な器具を使って静脈瘤を摘除します。傷も小さいため縫合の必要はなく、傷跡もほとんど目立ちません。

◆弾性ストッキング

一般に、圧迫療法と呼ばれるものです。弾性ストッキングが着用困難な方には、弾性包帯で代用することもあります。弾性ストッキングにより、足の甲からふくらはぎにかけ圧をかけることで、足の静脈に滞る血液を心臓に戻しやすくします。下肢静脈瘤の根本的な治療にはなりませんが、血液のうっ滞による症状は改善されます。
しかし、弾性ストッキングはその着圧のため、着脱が困難と感じられることも多いかもしれません。
当院では、 “ストッキングコンダクター”の資格を持った専門スタッフが在籍し、弾性ストッキングについての使用法や注意点をわかりやすく説明しておりますので、はじめての方にも安心して使用していただけます。

診察料金(片足治療の場合)

診察内容1割負担の場合3割負担の場合
硬化療法約1,800円約5,500円
高周波治療約15,000円約45,000円
標準的な治療を行った場合のおおよその自己負担額になります。
当院での診療は基本的にすべて保険診療です。
術後の弾性ストッキング関連料金は別途必要となります